術後せん妄、ICU症候群
森です。
すっかりご無沙汰してしまいました・・・
タイトルの「術後せん妄」「ICU症候群」って聞いたことありますか?
よく高齢者は入院すると“ボケる”と聞いていましたが、
この“術後せん妄”“ICU症候群”も環境の激変により、「私は誰ここはどこ
」の状態に陥り、幻覚を見たり聞いたりして一時的に“ボケ”てしまうことだそうです。
数日或いは、一般病棟に移ると元に戻ることが多いそうですが、中には静かな鬱状態で周囲が気づかず、そのまま本当にボケてしまうこともあるようなので怖いです。
突然何かというと、母が数週間前、救急車で運ばれ
、緊急手術を受けICUに入った際、まさにこの状態になり、「ついに来たか」と本当にショックを受けました。
主治医にも確認し、帰宅しすぐにネットで調べまくり、上記の“術後せん妄”という言葉が出てきたのです。
いろいろ調べた結果、.「ほとんどは数日で戻る」という言葉に救われ、戻ることを信じて対応しようと決めました。
対応法としては、
「何言ってんの?」
「しっかりしてよ!」
「大丈夫なの?」などの言葉をかけると
患者がさらに不安になるとのことだったので、
否定しないで受け止め、あとで笑い話になると思って、今日はどんなボケたことを言うだろうと、楽しみにするくらい?の気持ちで面会に行くことにしました
母は、入院するまでのことは過去も含めて鮮明に覚えているのですが、入院した頃から記憶が定かでなくなり、病院が家だと思っていて、
「早く看護婦さんにお茶を出して」とか
「昨日の夜は看護婦さんの家に泊まった」
「さっきはそこでお葬式があった」 ・・・
テンションが高く、“ハイ”な状態で、声のトーンも表情もやはり普段の母とは違う様子です。
「あらそう、看護婦さんの家に泊まったの?」
「そうなの、病院で葬式があったの?大変ねえ・・・」
数日して母は元に戻り、安堵で涙が出ましたが、ボケていた状態、幻覚を見ていたことも覚えていて、「本当に怖い・・」と回想しています。
ただ、ショックだったことは、母が
「あなたがね、『大丈夫よ、全部夢だからね』と言ってくれたときは、あー夢なんだわと本当に安心したのよ。でも帰る時耳元で、『大好きよ、頑張ってね』と言ったとき、いつも優しくないあなたがこんなに優しいのは、きっと先がもう長くないと思ったのよ・・・.」
と言ったのです・・・ ガ~~~~ン
そんなあ・・・ いつも優しくないなんて・・・ ひどい
ひっくり返るくらいショックです・・・ ボケてたようでしっかり分析しているところもある・・・
今、母は元気になって一般病棟で治療を続けていますが、もう二度と大好きなどと言わないようにしようと心に誓っています・・??
これからは、ボケてなくても少し優しくしなくては・・
皆様, 毎日暑いのでご自愛ください
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